2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

安倍首相がG8で示した「第3の矢」への「覚悟」

G8サミットで安倍晋三首相が成長戦略をどう説明するかに注目していました。どうやら日本経済の構造を抜本的に改革するという強い「覚悟」を示し、首脳たちの支持を得たようです。しかし、本当に実行しようと思えば、多くの敵を作ることを覚悟しなければな…

国際会計基準(IFRS)への「当面の方針」を強引にまとめた金融庁の「八方美人」

IFRS問題の最近の動きについて現代ビジネスに記事を書きました。ご一読下さい。 オリジナルページ⇒http://gendai.ismedia.jp/articles/-/36231 金融庁の企業会計審議会は6月19日、「国際会計基準(IFRS)への対応の在り方に関する当面の方針」をまとめた。委…

日本取引所の天下り「隠れ蓑」人事(6月号)

ちょっと古くなりましたが、5月20日に発売されたFACTA6月号の連載コラムを再掲します。是非FACTAも定期購読をお願いします。オリジナルページ→https://facta.co.jp/「取締役会による経営の監督を一段と強める」。元財務次官の林正和氏が日本取引所(JPX…

アベノミクスでも富裕層の“海外逃避”が止まらない

富裕層の海外移住については、「言われるほど大きな流れではない」という人と、「予想以上に移住している」という人がいます。金融界の人などは周囲に大勢「移住者」がいるからでしょうか、後者の意見を言う人が多いです。人知れず、居住権(永住権など)を…

アベノミクス成長戦略に深刻な路線対立 安倍首相が目指す資本主義の形とは

安倍首相は強い覚悟の言葉を発信していますが、果たして貫徹することができるのでしょうか。官邸周辺にも自民党内にも、経済界にも、深刻な路線対立が存在すると思います。日経ビジネスオンラインに記事を書きました。ご一読下さい。 オリジナルページ→http:…

アベノミクス成長戦略への「期待」と「失望」 〜「産業競争力会議」民間議員の通信簿

安倍晋三内閣は6月14日、経済政策の3本目の矢である成長戦略、『日本再興戦略』を閣議決定した。大胆な金融緩和、機動的な財政出動に次ぐアベノミクスの柱で、どこまで踏み込んだ内容が盛り込まれるかが注目されていた。 農業や医療、雇用制度など、いわゆ…

徴兵制とは違う! 災害救助隊で若者雇用

リクルート出身で杉並区立和田中学校で東京初の民間人公立中学校長になった藤原和博さんとはかれこれ15年ぐらいのお付き合いでしょうか。勉強会をご一緒したり、酒を飲んだりという緩い関係ですが、徹底した現場主義、合理主義でいつもハッとさせられるア…

「5000円以下」こだわらず 交際費損金扱い拡大、景気の起爆剤

産経新聞の発行するフジサンケイビジネスアイは製造業系を中心に経営者が良く読んでいる新聞です。1面にコラムを書かせていただいてもうすぐ2年になりますが、予想以上に経営者からの反応が来ます。先週掲載されたコラムも是非ご一読下さい。オリジナルペ…

領土問題が正念場を迎える安倍外交の行方はどうなるのか? 東郷和彦・京都産業大学教授に聞いた

安倍首相が抱える課題は経済だけではありません。昨年来問題が山積している外交も正念場です。京都産業大学教授で元外交官の東郷和彦さんは、2012年は外交敗北の年だったと言います。これをどう安倍首相は立て直すのでしょうか。経済成長に外交の安定が必須…

アベノミクス「成長戦略」に経産省による「時代錯誤の愚策」 業界再編まで「官主導」をもくろむ霞が関の面々

安倍晋三首相が6月5日に行った成長戦略第三弾の演説はそれなりに踏み込んだ内容だったと思います。ですが、大幅な調整を続けている株式市場はほとんど反応しませんでした。なぜか。それは、いくら総理が講演で踏み込んだ発言をしても役所は動かないからで…

KANDA meets JAZZ (フリー淡路ブックNo1特集記事)

神田淡路町に4月、再開発によって複合高層ビル「ワテラス」が誕生しました。古い伝統を守る住民と新しくやってきた住民が融合した新しいコミュニティを創ろうという取り組みが始まっています。そんな街おこしの一環として発行が始まったのが地域情報誌「F…

廃炉費用は誰が負担すべきなのか!? この本質的な議論を避け、将来の電気料金にツケを回そうとする経産省の腹積もり

またしても会計処理を変更することで、影響を小さく見せようとする“禁じ手”を経済産業省が使おうとしています。公認会計士は誰も異論を唱えないのでしょうか。設備資産を使わなくなった後も償却し続ける???いや、日本基準なら可能だ、業法の方が会計規則…

中国のバブル景気は終わったのか?

時計の売れ行きをみていると世界の経済の動きが解ってきます。隔月刊の時計雑誌『クロノス』にいただいているコラムは、時計と経済を結び付けるユニークな連載記事です。編集部のご厚意で以下に再掲します。是非『クロノス』も書店で手にとってみてください…

久保利英明著『日本改造計画』(商事法務)

日本という国は変わらないようでいて、少しずつ変わっていく国ではないでしょうか。20年前に政治家の小沢一郎氏が出した「日本改造計画」という著書はベストセラーになりましたが、振り返ってみると、そこに書かれていた国家統治の仕組み(ガバナンス)の多…