「株価上昇」継続に必要な「ポスト・アベノミクス」

1月16日にフォーサイトにアップされた原稿です。

 株価が堅調だ。2017年末の日経平均株価は2万2764円94銭と、2016年末の1万9114円37銭を上回った。6年連続で前年末の終値水準を上回る「陽線」となった。2016年はかろうじて前年を上回ったが、2017年は3650円も上回る大幅高となった。年末の株価水準としては26年ぶりの高値である。

 米国の株価が年明け以降ほぼ上昇していることが追い風になっており、国内景気の先行きへの期待感も株価に表れているとみられる。発足して5年を迎えた安倍晋三内閣が掲げてきた「デフレ脱却」がようやく現実味を帯び、首相が訴え続けた「経済好循環」も実現しそうな気配になってきたことがある。

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