会社存続でも「会計監査制度」を根底から揺るがし続ける東芝「粉飾事件」

8月2日にフォーサイトにアップされた原稿です。

 1年前の大騒動がウソのような静けさだ。粉飾決算上場廃止の危機に直面していた東芝の話である。

解体された老舗メーカー
 昨年は2017年3月期の決算を巡って監査法人の適正意見がなかなか得られず、決算発表が8月10日にずれ込んだ。今年は5月15日にすんなり決算を公表。昨年の巨額赤字で債務超過に陥っていたのを解消した。1年前に250円前後だった株価も100円近く上昇した。

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