「円の購買力」急落で、 エネルギーなど輸入物価高騰へ

CFO協会のWEBマガジン「CFO FORUM」に定期的に連載している『COMPASS』に3月15日に掲載された拙稿です。ぜひご一読ください。オリジナルページ→

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 「円の実力、50年ぶり低さ 実質実効値 購買力落ち、家計に負担」ーー。2022年2月18日付け日本経済新聞朝刊3面に、こんな記事が掲載された。国際決済銀行(BIS)が1月17日に発表した実質実効為替レート(2010年=100)が67.55となり、1972年以来の低水準になったという内容だ。1972年末の円ドル為替レートは1ドル=301円66銭だから、事実上、変動相場制に変わって以降の最低水準にまで「円の購買力」が落ちていることになる。

 いや、為替レートはそんなに円安に動いていないのではないか、と感じられる読者も多いだろう。為替相場は1ドル=115円前後の水準で推移していて、それほど一気に円安にはなっていない。「円が弱くなっている」と聞いてもなかなか実感が湧いてこない。


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