与党大敗でも「防衛増税」は着々と進む?

定期的に連載している『COMPASS』に2024年11月18日に掲載された拙稿です。ぜひご一読ください。オリジナルページ→

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 10月末に行われた衆議院議員総選挙で与党が大敗し、自民党公明党を合わせても過半数に届かない事態になった。与党は無所属議員の会派入りを求めたり、小規模野党に連立入りを持ちかけたが、自民との対決姿勢で議席を増やした野党に自民との連立を受け入れる動きはない。

 議席数を減らしたとはいえ、立憲民主党に次ぐ野党第2党、院内第3党の地位を維持した日本維新の会や、大きく躍進して公明党を上回る院内第4党になった国民民主党が、キャスティングボートを握る結果になった。つまり、維新や国民民主が、自公に協力して賛成票を投じれば法案は通るが、野党と結束して反対に回れば与党案は否決されるという形になったわけだ。

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