急速に盛り上がる「日銀法改正」の舞台裏

市場関係者と話していると白川方明日銀総裁のKY(空気が読めない)発言に怒っている人が少なくありません。どうみても市場に出回るマネーの総量が足りないという声が多いのに、紙幣を増発し、国債を直接引き受けを際限なくやれば、手の付けられないインフレになるのが歴史の教訓だ、と繰り返し発言しているのです。まあ、神経逆撫でという奴です。そこで、登場したのが、日銀法を改正して言うことをきかない総裁などはクビにできるようにしようという動きです。さて、どう収束していくのか。目が離せません。フォーサイトに以下のような記事を書きました。

 日本銀行法改正の動きが急速に盛り上がっている。日本経済が長期のデフレから脱却できないのは日銀による金融緩和が不十分なためだとして、物価変動率の目標(インフレ・ターゲット)などを政府が指示できるように法改正することを狙っている。1997年に改正された現在の日銀法では政府からの強い独立性を規定しているが、これを見直そうというのである。4月上旬にみんなの党が日銀法改正案を国会に提出したほか、自民党内でも独自に改正案をまとめており、執行部の判断次第では、自民党も今国会に改正案を提出することになりそうだ。…

以下、新潮社フォーサイトのWebページでお読み下さい(有料)
http://www.fsight.jp/article/11519