2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧

東芝不正会計問題、監査法人は本当に「騙された」のか いずれ浮上する「関係」の中身

日経ビジネスオンラインに掲載された拙稿です。ご一読ください。 なぜ歴代経営者が利益の「かさ上げ」を指示してきたのか、それに対して監査法人はどんな対応をしてきたのか。東芝の不正会計問題で、同社が設置した第三者委員会が出した報告書は、ほとんど肝…

株式持ち合い解消、一気に加速へ アベノミクスの成長戦略が後押し

日経ビジネスオンラインに7月17日にアップされた拙稿です。 http://business.nikkeibp.co.jp/article/person/20130321/245368/ 「持ち合い株、主要企業の6割が削減 昨年度、旧財閥系や金融も」――。日本経済新聞は7月16日付の朝刊1面トップでこう報じた。日経…

設備投資も官邸が指示? 安倍政権の成長戦略「改訂2015」 「サプライズなし」、海外投資家の失望広がれば株価下落も

日経ビジネスオンラインに7月3日にアップされた拙稿です。 安倍晋三内閣は6月30日、臨時閣議を開き、成長戦略を見直した「『日本再興戦略』改訂2015」を閣議決定した。安倍内閣発足後、2013年6月に作られた成長戦略を改訂するのは昨年6月に次いで2回目。アベ…

2015年「骨太の方針」で財政赤字脱却はできるか

慢性的な財政赤字からどうすれば脱却できるのか。国の借金が1000兆円を超えたと大騒ぎしているが、借金(国債発行)が増え続けているのは毎年、財政赤字を垂れ流しているからに他ならない。まずは出血を止めること、つまり国債関連以外の収支である基礎的財…

東芝に“騙された”「新日本監査法人」の責任

「粉飾決算」問題に大揺れの東芝だが、会社が設置した第三者委員会の報告書が7月21日に公表された。「経営トップらが、『見かけ上の当期利益の嵩上げ』を行う目的を有していた事実が認められる。そして、幹部職員等の担当者らは、(中略)当該目的の下で、不…

オリンパスより悪質 東芝巨額粉飾「総額1562億」は まったく信用できない

講談社の現代ビジネスに7月22日にアップされた拙稿です。編集者が付けた見出しがやや過激ですが。。オリジナル→http://gendai.ismedia.jp/articles/-/44300 日本に「粉飾文化」が根付いた東芝は7月21日、不正会計の実態調査を行っていた第三者委員会(委員長…

粉飾決算「東芝」が上場廃止にならない「奇妙な理屈」

東芝の不正会計問題で、第三者委員会の報告書が7月21日発表されました。以下の記事は7月14日に新潮社のフォーサイトにアップされた拙稿です。非常に良く読まれているようです。無料公開になりました。新潮社フォーサイト→http://www.fsight.jp/articles/-/40…

【高論卓説】東芝問題、「不適切」か「不正」か オリンパス上回る規模、ミスでは済まず

フジサンケイビジネスアイの7月7日付コラム「高論卓説」に掲載された記事です。 →サンケイBiz http://www.sankeibiz.jp/business/news/150707/bsg1507070500001-n1.htm 東芝が粉飾決算疑惑に揺れている。インフラ事業などで経費を低く見積もることで利…

10億20億は当たり前になってきた 日本初の経営者報酬コンサル会社代表に聞く 「経営者・取締役報酬高額化 私はこう考える」

3月期決算企業の株主総会がほぼ終了した。上場企業のあるべき姿を示したコーポレートガバナンス・コードが施行され、社外取締役2人以上を株主総会で選ぶ企業が大幅に増えた。一方で、欧米ではガバナンス強化のひとつの柱である取締役報酬関連の開示はまだ…

与野党が激突した「労働者派遣法改正」問題は 働く人にとってプラスかマイナスか

月刊エルネオスの7月号(7月1日発売)に掲載された原稿です。 労働者派遣法の改正をめぐって国会が激しく紛糾した。六月十二日の衆議院厚生労働委員会には安倍晋三首相も出席して審議に臨んだが、強行採決を懸念した民主党など野党側が渡辺博道・委員長の入…