2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

産業空洞化は円高だけが理由ではない。東電維持、法人税据え置き、定年延長など「政策の失敗」が本当の原因だ 韓国のインフラコストは日本より劇的に安い

円高は外部要因によって起きているのだから如何ともしようがない。そんなムードが蔓延しているように思います。果たしてそうでしょうか。現在の円高は金融・財政政策や経済政策の結果として起きている面も否定できないのではないか。円高だからといって、日…

「丸2年で平均3人目」にほくそえむ霞が関。副大臣・政務官人事が示す民主党「政治主導」の掛け声倒れ

昨日、野田内閣になって初の衆議院予算委員会が開かれました。野党からは、野田内閣が霞が関にコントロールされている、という指摘が繰り返されていました。民主党政権になって、大臣・副大臣・大臣政務官の「政務3役」が政策を決める「政治主導」が打ち出…

勝財務省が東証「斉藤おろし」画策

FACTA 2011年9月号 連載 [監査役 最後の一線 第5回] 8月20日頃に配本された記事ですが、編集部のご厚意で資料として再掲させていただきます。 →http://facta.co.jp/ 財務省は8月2日付で中尾武彦国際局長を財務官に昇格させるなど、幹部人事を発令した…

「反IFRS活動家」を金融庁参与に任命した自見金融相「政治主導」の危うさ 国民新党に金融行政を丸投げする野田政権

本日配達されたFACTA10月号に、「自見金融相が振興銀受け皿に政治介入」という記事が載っていました。この件は私は取材していないので正確なところは分からないのですが、かなり筋の悪い話と言っていいでしょう。金融には素人の自見大臣が、何でそんな…

「日本が成長できない」は嘘 シンガポール知恵の七柱

この10年間、シンガポールのGDP(国内総生産)額は1・7倍になったのに、日本はわずか7%増に過ぎないというと、日本の低成長ぶりが浮かび上がります。なぜ、シンガポールは猛烈な経済成長を遂げたのか。その1つの要因として、明確な「国家ビジョン…

天下り死守だけを狙う農水官僚 磯山友幸

72年ぶりにコメの先物取引が復活して9月8日で1カ月がたった。売買高は低迷を続け、このままの売買水準が続けば、取引所としては赤字だろう。もともと赤字体質の東穀取自身には残念ながら復活に向けたビジョンがない。株主でもあり取引参加者でもある商品…

野田首相はやはり財務省傀儡なのか その答えは古川国家戦略相の動きと国家戦略会議設置のための法案が握っている

古川元久議員は財務省を6年で辞め、旧民主党の結成に参加した人です。財務省出身と言われることにご本人も相当抵抗があるようです。民主党の政策づくりには常に関与してきた人でもあります。そんな古川氏が震災以降、超党派の議員連盟などを立ち上げるなど…

うなぎ上りの金価格が示す 世界の常識は「紙幣は信用できない」

月刊エルネオス連載 磯山友幸の≪生きてる経済解読≫ http://www.elneos.co.jp/1日に発売されました月刊エルネオスに掲載した記事を、編集部のご厚意で転載させていただきます。日経ビジネス時代に「金本位制再び」という特集を執筆しましたが、金価格を基準に…

ナンバーワン企業弁護士を激怒させた『東電救済法案』 久保利英明「私はなぜ東電と本気で闘うことを決めたのか」

31日、放射能汚染の被害を受けた11県のJA関係者らの先頭に立ち、東京電力の本社に賠償請求に向かう久保利英明弁護士の姿がテレビニュースで映っていました。毎月末に損害額を請求することにしているそうで、累計額は574億5588万円にのぼると報じられ…