2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

IFRS、「米国は判断先送り」は本当か。嘘の材料を使って日本は先送りを決めた?

30日に開かれる企業会計審議会では冒頭、国際会計基準IFRSの全上場企業への導入先送りが決められるそうです。何の議論もなしにです。一部の企業人がまとめた“血判状まがい”が、ここまで政治的に効果を発揮するとは思いませんでした。反IFRS派の人たちはロビ…

国際会計基準IFRS先送り、「政治決断」で失われる国益

霞が関に役人は優秀で、自分自身が正しいと思う政策を持っているいるが、本当に実行できるかとなると立場は弱い。とくに、政治家と上司に「指示」された場合、それに従わざるをえない。というか、それが役人の出世の道だ。 今、金融庁で起きていることは、ま…

日本企業は「国際競争」から脱落する 自見金融相が主導する「国際会計基準IFRS」導入先送りへの懸念 これまでの方針を「政治主導」で一転

講談社「現代ビジネス」で6月22日朝にアップされた原稿を編集部のご厚意で以下に再掲します。 20年以上にわたって繰り広げられてきた会計基準の国際化論議。経済のグローバル化に伴って、ビジネスのルールである会計基準を国際的に統一していくという流れの…

「幸せとは何か」ブータン王国レポート(中)

お待たせ致しました。講談社のウェブ「現代ビジネス」にブータン・レポートの続編がアップされました。 http://gendai.ismedia.jp/articles/-/8616 編集部のご厚意で、以下に掲載させていただきます。是非ご一読ください。 「幸せとは何か」を探るブータン王…

震災に乗じる「IFRS反対派」

金融庁がようやく重い腰を上げる。2012年に上場企業に使用を義務付けるかどうか判断することになっている国際会計基準IFRSの扱いについて、6月末に企業会計審議会を開催することを決めた。昨年後半から経済産業省や一部の企業人を中心にIFRSの強制適用に反対…

「幸せとは何か」ブータン王国レポート(上)

3月に訪ねた“幸せの王国”ブータンの探訪記です。グローバル化と成長を善としてきた経済ジャーナリストの目から見た王国の素顔の一端をお届けします。講談社「現代ビジネス」に6月8日掲載されたものの再掲です。ご一読ください。 現代ビジネスはこちら→ http:…

なぜ震災後も円高傾向が続くのか 阪神大震災後にも起きた資金還流

6月6日、ロンドン市場で為替相場が1ドル=79円台を付けた。震災直後に一気に円高に振れた為替相場は、介入などもあっていったんは円安方向に戻るかに見えたが、ここへ来て再びジワジワと円高になっている。マスコミは80円台割れにも大騒ぎしなくなった。未曾…

大震災で問われる「幸せとは何か」 OECD幸福指数19位は日本が大きく変わるチャンスだ

大震災で人々の価値観が大きく変わった。これは阪神淡路大震災の時も見られた現象で、その後、日本がデフレや金融危機に陥るひとつの要因になった、と私は考えている。人々のマインドの変化、つまり景気の「気」の変化である。 今回の大震災でも国民のマイン…

あなたにも及ぶ東電株急落の影響 資産株があっけなく消える悲劇

ビジネス情報月刊誌「エルネオス」連載──①(5月号=5月1日発売) http://www.elneos.co.jp/ 硬派経済ジャーナリスト磯山友幸の≪生きてる経済解読≫編集部のご好意で毎月発売日である1日にブログでも公開することになりました。 原発事故の連帯責任? 東日本大震…