CFO協会のWEBマガジン「CFO FORUM」に定期的に連載している『COMPASS』に7月15日に掲載された拙稿です。ぜひご一読ください。オリジナルページ→
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2021年6月25日に開かれた東芝の定時株主総会で、取締役会議長の再任が否決されるという前代未聞の事態が発生した。様々な議案で株主提案が可決されるケース増えているとはいえ、伝統的な大企業で会社側提案の取締役、しかも議長という中核人物の選任が否決されたのは衝撃的だ。
再任が否決されたのは永山治氏。中外製薬の社長として、スイスの製薬大手ロシュとの提携に踏み切るなど、先見性に富んだ経営者として知られる。同社会長を務めるかたわら、ソニーの社外取締役にも就任、取締役会議長などとして同社の経営再建にも主導的な役割を果たした。2020年7月の東芝の総会で社外取締役として選出され、取締役会議長として、混乱が続く同社の立て直しに当たっていた。
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