“安倍内閣”の経済政策の現実味

少し古くなりましたが、新潮社フォーサイトに原稿を書きました。ご覧いただければ幸いです。

 安倍晋三総裁率いる自民党が総選挙に向けた政権公約マニフェスト)をまとめた。「日本を、取り戻す。」がメインのキャッチ・コピーである。誰が、誰から日本を取り戻すのか。そもそも今の日本は誰かに取られた、あるいは、どこかへ行ってしまったという主張なのか。かつて民主党が掲げた「政権交代。」という直截的なコピーに比べ、はるかに難解である。いったい自民党は、政権を奪還したとして、どんな政策を実行しようとしているのか。最近の政党の標語にはなぜか句読点がふられている。制作を請け負っている広告代理店のセンスなのだろう。民主党の「政権交代。」というコピーは、奇しくも「政権交代してそれで終わり」という結果になった。それでは自民党は「日本を取り戻し」て、ハイそれで終わり、とでも考えているのだろうか。… 
以下 新潮社「フォーサイト」で(有料)→http://www.fsight.jp/article/11970