「労組色」強まった民主党に「解党的出直し」はできるか

結党以来最低の議席獲得となった民主党。いったい彼らはどこへ行くのでしょうか。フォーサイトに原稿がアップされました。是非ご一読お願いします。

 参議院議員選挙民主党が大敗した。改選議席44に対して今回獲得したのはわずか17議席。結党以来最低の獲得議席となった。非改選の42議席と合わせて59議席と、かろうじて野党第1党の名は保ったが、自民党115議席公明党20議席という巨大与党を前に、国会内での存在感の低下は明らかだ。 2007年の参院選民主党は60議席を獲得する圧勝だった。非改選と合わせた議席数は109で、自民党の83を上回り、政権交代へと大きな弾みになったのだ。その選挙での自民党は、改選議席64で当選は37だった。6年前の自民党は64→37、今回の民主党は44→17だから、今回の民主党の負けっぷりは凄まじい。例えば07年の岩手県比例代表での民主党の得票率は55.06%と全国でも最高だった。小沢一郎元代表の地盤ということもあり、民主党人気が沸騰した。ところが今回は14.14%。小沢氏の離党に加え、民主党の人気凋落がはっきりと数字に表れた。 そんな満身創痍の民主党は、いったいどこへ行くのだろうか。 民主党第3世代の存在意義 日本のほとんどの政党は、バッジを付けている国会議員が党の役職を占め、政党の方向性を決める。落選してしまえば、…  続きは新潮社「フォーサイト」で(有料)→http://www.fsight.jp/18570