景気動向を読めなくした勤労統計「2018年1月問題」

新潮社フォーサイトに2月21日にアップされた拙稿です。

 厚生労働省による統計不正問題がヤマ場を迎えている。国会では2月18日に衆議院予算委員会で、この問題を巡る集中審議が行われた。毎月勤労統計の調査方法が変わって、2018年1月以降、賃金の伸びが大きく上振れした背景に、首相官邸の意向があったのではないかと野党各党が追及。これに対して安倍晋三首相は、「そんなことはありえない。ありえない。そんなありえないことをまるであったかのごとく、推論して政権を批判するのはどうかと思いますよ」と語気を荒らげ、全面的に否定した。

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https://www.fsight.jp/articles/-/44915