オリンパス、大王製紙、九州電力――音を立てて崩れる日本のコーポレートガバナンス

新潮社のフォーサイトにはだいたい月に1本、原稿を書かせていただいています。紙媒体に見切りを付け、電子媒体のみで有料モデルを追求している同サイトは、アップする記事も毎日1本ペース。ページビューを稼ぐために、とにかく本数をアップする他の媒体と戦略を異にしています。校閲などもしっかりしており、月刊誌に近い作り方をしているのは、昔からのファン層に支えられているからでしょう。先日アップした原稿の出だしを再掲します。


 M&A(合併・買収)に伴う巨額の手数料支払いが表面化したオリンパスに、会長への100億円を超す貸付金が明らかになった大王製紙。自らが選んだ第三者委員会の報告書を“無視”して社長居座りを決め込む九州電力。日本のコーポレートガバナンス企業統治)が音を立てて崩れている。経営者としての自覚に欠け、問題が発覚しても自ら責任を取ることができない。ここまで日本の経営者のタガが外れたのはなぜなのか。2000億円余りの買収案件に際して、690億円もの手数料をファイナンシャル・アドバイザー(FA)に支払ったことなど、巨額買収の不透明さが指摘されていたオリンパス。10月14日に、マイケル・シー・ウッドフォード社長を解職して社長を兼務したばかりだった菊川剛会長が、26日に会長兼社長の職を辞した。

以下はオリジナルページ(有料)で。→ http://www.fsight.jp/article/10934