止まらぬ円安。 売り値を「ドル建て」で考える時代に

定期的に連載している『COMPASS』に2024年5月15日に掲載された拙稿です。ぜひご一読ください。オリジナルページ→

https://forum.cfo.jp/cfoforum/?p=30923/

 ゴールデン・ウィーク中はドル円相場が大きく上下した。一時1ドル=160円を付けた後、政府・日銀による為替介入と見られる大量の円買いが繰り返され、1ドル=153円台にまで戻した。連休で日本の市場参加者が少ないところを狙った介入だったが、これをきっかけに円安が反転するとは考えにくい。

 為替アナリストの大半は、現在の円安を日米金利差で説明する。確かに、金利差が縮小すれば円高方向に動くというのは論理的には正しい。だが、金利差の変動は為替相場の方向性を示しはしても、為替レートの絶対値を決める要因にはならない。円がここまで安くなっているのは単に金利差による調整ではなく、円自体が大きく劣化し通貨価値が落ちていることに他ならない。


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