商社の財務で長年、企業金融や企業統治問題を見続けてきた門多丈さんが「経営者の保身と新聞ジャーナリズム」というタイトルで経済新聞批判をブログに書いています。 http://bit.ly/zogjQG
昨年まで経済新聞にいた身としては、反省するところ大だと感じます。変に物分りが良くなり、門多さんの言う「厳しく追及すべき」という姿勢が欠如してしまっているように感じます。世間一般のメディア批判として指摘される「広告主の批判はできない」というだけではない、何か質的な変化が経済新聞の記者に起きているような感じがしてなりません。
門多氏の記事は「報道姿勢について、新聞社は第三者委員会的な組織を設け報道倫理の観点から総括すべきである」と締めくくられています。東電福島第一原発の事故に関しては、政府の事故調査・検証委員会や、国会の事故調査委員会、東電の調査報告や文部科学省の報告など、様々な検証がなされつつあります。大震災および原発事故と報道について、経済新聞はきちんと第三者による検証をするべきでしょう。自ら襟を正す努力をしなければ、読者からの信頼は得られないと思います。