中国企業の出資が困難に? 不透明な「改正外為法」の運用

CFOに連載の『COMPASS』に5月17日に掲載された拙稿です。ぜひご一読ください。オリジナルページ→

https://forum.cfo.jp/cfoforum/?p=18414/

 楽天の増資における中国ネット⼤⼿の騰訊控股(テンセント)グループからの出資が問題になっている。楽天は3月末払い込みで第三者割当増資を行い、2,423億円を調達したが、1,500億円を出資した日本郵政や166億円出資した米ウォルマート、100億円出資した三木谷社長の資産管理会社三木谷興産と並んで、テンセント・グループが657億円を出資した。これによって日本郵政楽天の発行済み株式の8.32%、テンセントが3.65%を持つ大株主となった。

 増資間際になって問題が浮上した。海外企業が「指定業種」の企業に出資する場合、「届出」を行うことが義務付けられているが、2019年末に成立し、2020年5月から施行された「改正外為法」で、その基準がそれまでの持ち株比率の「10%以上」から「1%以上」に大幅に引き下げられた。


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