日本大学事件にみる 学校法人のガバナンス欠如

CFOフォーラムに11月16日に掲載された拙稿です。ぜひご一読ください。オリジナルページ→

https://forum.cfo.jp/cfoforum/?p=20511/

 日本大学の付属病院の建て替えを巡って2021年10月7日、現職の大学理事らが逮捕されるとともに、田中英壽理事長宅や理事長室が家宅捜索された。逮捕されたのは、日本大学理事の井ノ口忠男容疑者(64)=その後、理事を辞任=と、大阪の医療法人「錦秀会」前理事長の籔本雅巳容疑者(61)の2人。付属病院の建て替えに関連して日本大学が都内の設計会社を選定した後、日本大学からこの会社に支払われた着手金約7億3,000万円のうち2億2,000万円が籔本容疑者が全株式を所有するコンサルタント会社(港区)に送金されていたというもの。設計会社の選定には、日本大学の100%子会社である日本大学事業部が当たったが、井ノ口容疑者はその取締役として実権を握っていたとされ、プロポーザルでその設計会社を1位にするよう点数を改竄していたとされる。資金送金も井ノ口容疑者の指示だったとされ、日本大学の資産を学外に流出させ損失を与えたとして背任の容疑が科されている。


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