2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「菅ギレ」に逆ギレした官邸周辺議員。菅降ろしで「期限付き連立」に動くも綱渡り

東日本大震災の復旧対応が後手に回る中で、永田町では「菅降ろし」が激しさを増している。なかなか決断できなかった谷垣禎一・自民党総裁も不信任案提出の「腹を固めた」(逢沢一郎・国会対策委員長)といい、週明けから政局が本格化しそうだ。 だが、今なぜ…

消費者が買わないのは「風評被害」ではない。 「健康被害よりパニックが怖い」という政府が信用できないからだ

東京電力は5月23日、福島第一原子力発電所の2号機と3号機でも核燃料が溶け落ちるメルトダウン(炉心溶融)が起きていたとする報告書を公表した。震災発生から2ヵ月以上たった5月12日になって初めて、1号機でメルトダウンが起きていたことを認めたが、これで運…

国債金利の上昇によって日本は復活する。震災復興には資金を惜しまず投入せよ。 三國陽夫氏に聞く

磯山: 日本経済は厳しい局面が続いていましたが、そこに東日本大震災が起き、復興という重荷が加わりました。 三國: 大震災を日本経済が立ち直るきっかけにすることです。住宅、商店街、公共施設や道路、防波堤などを単に「復旧」するだけでなく、より良いも…

東電上場維持で得をするのは誰か まず存続ありきの「援助スキーム」の闇

「法的破綻処理では、一番守らなければならない被災者より、債権者が優先されてしまう」 5月16日の衆議院予算委員会で自民党の塩崎恭久・元官房長官に「東京電力を法的整理しない理由は何か」と聞かれ、菅直人首相はそう答えた。 被災者に補償をさせるために…

「東日本大震災、CDS危機説・・・保険会社はどうなるのか」 ”世界の保険監督者の元締め”IAIS事務総長 河合美宏氏に聞く

スイスのバーゼルには国際金融市場に関わる国際組織が集結している。中央銀行の銀行である国際決済銀行(BIS)や銀行の規制当局の集まりであるバーゼル銀行監督委員会とともに、保険業界の各国の規制当局の集まりである保険監督者国際機構(IAIS)もある。来日し…

浜岡原発停止でも繰り返された民主党流「リーダーシップ」の危うさ

菅直人首相は5月6日夜、突如、記者会見を開き、静岡県にある浜岡原子力発電所の停止を中部電力に要請すると発表した。浜岡原発は東海地震の想定震源域である御前崎にあるうえ、地盤の弱さなどもあり、かねてから危険性が指摘されていた。東日本大震災を受け…

塩崎恭久元官房長官インタビューVOL.3 「国会を福島に移し新都を建設する。東京一極集中の是正を一気に進める」

磯山: 東日本大震災の復興に向けた国家のグランドデザインとして、首都機能の一部を福島に移すべきだと主張されていますね。 塩崎: 今回の地震・津波では、尊い人命や大切な財産が失われただけではありません。東京電力福島第一原子力発電所の事故で稀少な国…