溝口敦 「暴力団」(新潮新書)

 先日、ジャーナリストの溝口敦さんにお会いしました。15年以上前から存じ上げていますが、いつも静かで穏やかな方です。「パチンコ 30兆円の闇」「食肉の帝王」「暴力団」と著書のタイトルを書くだけでも、溝口さんが「日本のタブー」に挑戦してきたことが分かります。厳つい専門分野とは裏腹にとてもやさしい人です。新潮新書からの近著「暴力団」は、暴力団取材の第一人者である溝口さんの専門分野の「入門編」のような書籍。これまで溝口さんの本を読んだことのない方は必読です。売れに売れてすでに27万部とのこと。昨今の暴力団排除の流れもあって、関心が高まっているのでしょう。これをきっかけに溝口ファンが一段と増えることを期待します。
 溝口さんも今年70歳になるそうです。若手のジャーナリストも負けてはいられません。私も若手と思っていたら、今日が誕生日で、50歳になってしまいました。

暴力団 (新潮新書)

暴力団 (新潮新書)