円高進行中に何故か膨らむ「円安リスク」への警戒感(2011/11/29)

近所のスタンドで、レギュラーガソリンが1リットル=150円前後になりました。原油価格の上昇のためでしょう。ニューヨークの原油市場の価格が末端の小売り価格に影響するまでには3カ月ぐらいのタイムスパンがあると言われますので、2月からの円高修正はまだ価格に反映されていないと見るべきでしょう。円安が進めば、さらにガソリンは高くなるということでしょう。これ以上、円安になると、むしろ円安のダメージの方が大きくなってくるように感じます。昨年11月の終わりにフォーサイトに「円安リスク」を書いた時には注目されませんでしたが。。。


 一向に収まらない円高に対して、政府・日銀は円売りドル買い介入を繰り返している。10月31日には、民主党政権になって4度目となる介入を実施。8兆円規模というこれまでにない大型のものだった。昨年9月、今年3月、8月、そして10月の4回合計の介入額は15兆円を超えた。さらに政府は、2011年度の第3次補正予算で約2兆円にのぼる円高対策を盛り込んだ。具体的には生産・研究開発拠点を日本国内に置いた場合に補助金を支給する立地補助事業や、中小企業向けの緊急保証・特別貸付などだ。円高による産業空洞化や雇用喪失を防ぐとしているが、直接的に円高を止める政策というよりも、円高で苦しむ企業への“支援”といった側面が強い。…

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