「生きてる経済解読」

世界大恐慌の教訓は「失業しない」こと コロナ後を見据えて、「攻め」の準備を

エルネオスが休刊になりました。朝日新聞の田部さんに市村編集長を紹介されたのはいつの事だったでしょうか。長年にわたり書く場を与えて頂きました。またしても、若手のジャーナリストが腕を磨く場所がなくなってしまいました。残念でなりません。連載最後…

迫る「コロナ大恐慌」にも危機感薄い日本  世界最大「230兆円超」経済対策のおかげ?

ビジネス情報誌エルネオス8月号(8月1日発行)に連載中の『生きてる経済解読』に掲載された拙稿です。ぜひご一読ください。 エルネオス (ELNEOS) 2020年8月号 (2020-08-01) [雑誌] 発売日: 2020/08/01 メディア: Kindle版 新型コロナウイルス対策での人の移…

独立社外取締役の役割とは何か アスクルで始まった新たな挑戦

ビジネス情報誌「エルネオス」2020年3月号(3月1日発行)『硬派ジャーナリスト磯山友幸の《生きてる経済解読》』に掲載された拙稿です。是非お読みください。 エルネオス (ELNEOS) 2020年3月号 (2020-03-01) [雑誌] 発売日: 2020/03/01 メディア: Kindle版 …

「団塊の世代」全員70歳以上で 過去最高続ける医療費はどうなる

ビジネス情報誌「エルネオス」2020年2月号(2月1日発行)『硬派ジャーナリスト磯山友幸の《生きてる経済解読》』に掲載された原稿です。是非お読みください。 エルネオス (ELNEOS) 2020年2月号 (2020-02-01) [雑誌] 作者: 出版社/メーカー: エルネオス出版社…

2020年、日本の株式市場の行方―― 海外投資家は日本を「買う」か「売る」か

ビジネス情報誌「エルネオス」2020年1月号(1月1日発行)『硬派ジャーナリスト磯山友幸の《生きてる経済解読》』に掲載された拙稿です。是非ご覧ください。 エルネオス (ELNEOS) 2020年1月号 (2020-01-01) [雑誌] 作者: 出版社/メーカー: エルネオス出版社 …

企業に「内部留保」を吐き出させるのに 有効なのは「太陽政策」?「北風政策」?

ビジネス情報誌「エルネオス」12月号(12月1日発行)『硬派経済ジャーナリスト磯山友幸の《生きてる経済解読》』に掲載された原稿です。是非お読みください。 エルネオス (ELNEOS) 2019年12月号 (2019-12-01) [雑誌] 出版社/メーカー: エルネオス出版社 発売…

開いた口が塞がらない関電の「常識外れ」 金品受領が隠ぺいされ続けた企業風土

ビジネス情報誌「エルネオス」11月号(11月1日発売)『硬派経済ジャーナリスト磯山友幸の《生きてる経済解読》』に掲載された拙稿です。是非お読みください。 エルネオス (ELNEOS) 2019年11月号 (2019-11-01) [雑誌] 出版社/メーカー: エルネオス出版社 発売…

消費税率引き上げの影響はどう出るか 消費税中心に日本の税収構造が変わる

ビジネス情報誌「エルネオス」10月号(10月1日発売)『硬派経済ジャーナリスト磯山友幸の《生きてる経済解読》』に掲載された原稿です。是非お読みください。 十月一日から消費税率が八%から一〇%に引き上げられた。足元の消費に力強さが欠けている中での…

最低賃金、初の1000円突破は 日本経済にプラスかマイナスか

ビジネス情報誌「エルネオス」9月号(9月1日発売)『硬派経済ジャーナリスト磯山友幸の《生きてる経済解読》』に掲載された原稿です。是非お読みください。 エルネオス (ELNEOS) 2019年9月号 (2019-09-01) [雑誌] 出版社/メーカー: エルネオス出版社 発売日:…

「親子上場」で無視される少数株主の権利 ヤフー・アスクル経営権争奪戦の「背景」

ビジネス情報誌「エルネオス」の8月号(8月1日発売)『硬派経済ジャーナリスト磯山友幸の《生きてる経済解読》』に掲載された原稿です。是非お読みください。 昨年末、ソフトバンク・グループ(以下、ソフトバンクG)の子会社である「ソフトバンク(以下、…

「百年安心」がウソだと大騒ぎする前に 百歳まで安心に生きられる制度を議論せよ

ビジネス情報誌「エルネオス」の7月号(7月1日発売)『硬派経済ジャーナリスト磯山友幸の《生きてる経済解読》』に掲載された原稿です。是非お読みください。 エルネオス (ELNEOS) 2019年7月号 (2019-07-01) [雑誌] 出版社/メーカー: エルネオス出版社 発売…

「外国人がいる社会」が当たり前になる 4月からの新資格で外国人労働者急増へ

ビジネス情報誌「月刊エルネオス」3月号(3月1日発売)に掲載された原稿です。 エルネオス (ELNEOS) 2019年3月号 (2019-03-01) [雑誌] 出版社/メーカー: エルネオス出版社 発売日: 2019/03/01 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 外国人労働者の…

働き方改革で変わる会社との関係 求められる「労働組合」の機能変化

ビジネス情報誌「月刊エルネオス」2月号(2月1日発売)に掲載された原稿です。 「働き方改革」の影響で、会社と働き手の関係にも大きな変化が起きようとしている。 終身雇用・年功序列を前提とした伝統的な日本企業では、会社と働き手はある意味「一心同体」…

JICで露呈した「官民ファンド」の限界 役所の「ポケット」なら、もういらない

月刊エルネオス1月号(1月1日発売)に掲載された原稿です。http://www.elneos.co.jp/発足間もなかった官民ファンドの「産業革新投資機構(JIC)」と、経済産業省など政府の対立が表面化し、十二月十日にJICの民間役員が総退陣する異常事態に陥った。十…

台風や地震の影響で一時的なものか? 訪日外国人が前年同月比で5年8カ月ぶりに減少

月刊エルネオス11月号(11月1日発売)に掲載された原稿です。 http://www.elneos.co.jp/ 二〇一三年二月以来、前年同月比で増加を続けてきた「訪日外国人」が、今年九月は五年八カ月ぶりにマイナスになった。日本政府観光局(JNTO)が十月十六日に発表し…

人手不足はこれからが「本番」だ 実は、働く人の数は過去最多を更新

月刊エルネオス9月号(9月1日発売)に掲載された原稿です。 http://www.elneos.co.jp/ 深刻な人手不足に陥っているのは働く人の数が減っているからだと思っている人が多い。確かに少子化によって若い働き手が減っている。しかし、働く人の総数が減っているわ…

増え続ける「過労自殺」 労働時間削減だけでは解決しない

月刊エルネオス8月号(8月1日発売)に掲載された原稿です。 http://www.elneos.co.jp/長時間労働の改善など「働き方改革」の必要性が強く叫ばれるきっかけになったのは、大手広告代理店「電通」の新入社員、高橋まつりさんの自殺が、長時間労働に伴う過労に…

2つの「コード」で株式持ち合いが消え、 経営者への白紙委任は終焉へ

月刊エルネオス7月号(7月1日発売)に掲載された原稿です。 http://www.elneos.co.jp/ 六月下旬に一斉に開かれた上場企業の株主総会。かつては経営者に「白紙委任」する〝シャンシャン総会〟が大半だったが、今は大株主が経営に対してモノを言う機会に大きく…

2019年の消費税増税は実行できるか 景気の力強さはまだ足りない

月刊エルネオス6月号(6月1日発売)に掲載された原稿です。http://www.elneos.co.jp/ 消費税率を現在の八%から一〇%に引き上げる消費税増税が予定通り二〇一九年十月から実施されるかどうかに、関心が集まり始めた。まだ一年以上先のことではあるが、民間…

「高島屋一番店は大阪店」で知る「商都大阪」復活!? ひとり勝ちの大阪は外国人をガッチリつかむ

月刊エルネオス5月号(5月1日発売)に掲載された原稿です。http://www.elneos.co.jp/ 国内消費がいまひとつ盛り上がらない中で、ひとり大阪だけが元気だ。理由は大阪を訪れる外国人旅行者が落とすおカネをガッチリとつかんでいるから。今や大阪難波から心斎…

なぜ政治家に「忖度」するのか 「内閣人事局」が問題なのではない

月刊エルネオス4月号(4月1日発売)に掲載された原稿です。http://www.elneos.co.jp/ 森友学園問題は、国有地売却に関わった財務省近畿財務局が、本省の指示によって決済文書を事後に改ざんしていた事が明らかになるという驚きの展開になった。財務省が認め…

2018年は実感できる賃上げになるか 長期的人手不足で正社員採用も増加

月刊エルネオス3月号(3月1日発売)に掲載された原稿です。http://www.elneos.co.jp/ 安倍晋三首相は今年の春闘で、経済界に対して「三%の賃上げ」を求めている。企業業績の回復と人手不足もあって企業経営者の間にも賃上げ容認ムードは高まっており、五年…

訪日外国人2869万人で過去最多 消費4兆円が日本経済を下支え

月刊エルネオス2月号(2月1日発売)に掲載された原稿です。http://www.elneos.co.jp/ 二〇一七年一年間に日本にやって来た「訪日外国人」が二千八百六十九万人と過去最多を更新した。日本政府観光局(JNTO)の推計によると、一六年が二千四百三万人だっ…

このままでは将来に禍根を残す? 建前重視の技能実習制度「拡充」

月刊エルネオス1月号(1月1日発売)に掲載された原稿です。http://www.elneos.co.jp/ 景気の底入れや少子化の影響もあって、人手不足は深刻さを増している。東京オリンピック・パラリンピックに向けた工事需要が旺盛な建設業界はもとより、宅配便など運輸人…

企業の「内部留保」400兆円 吐き出させるには課税が一番か?

月刊エルネオス11月号(10月1日発売)に掲載された原稿です。 http://www.elneos.co.jp/企業の貯蓄は四百兆円を突破 総選挙ではアベノミクスに対抗する野党の経済政策が注目されたが、小池百合子・東京都知事が率いる希望の党は、「内部留保課税」という耳慣…

原発は将来どうするのか エネルギー基本計画の見直し

月刊エルネオス10月号(10月1日発売)に掲載された原稿です。 http://www.elneos.co.jp/原発をどう取り扱うか 日本は今後、どう原子力発電と向き合っていくのか。その方針を決めるのが政府の「エネルギー基本計画」だ。基本計画は国の中長期のエネルギー政策…

東芝の上場廃止を決断できない理由は 東証「上場廃止基準」の釤忖度余地釤

月刊エルネオス9月号(9月1日発売)に掲載された原稿です。http://www.elneos.co.jp/限定付き適正意見 巨額の赤字を計上し、何度も決算発表の延期を繰り返してきた東芝は、上場廃止の危機に直面しているといわれながら、上場廃止にならずにいる。なぜ東京証…

高浜原発再稼働の効果で料金値下げ 販売電力量の失地回復を狙う関西電力

月刊エルネオス8月号(8月1日発売)に掲載された原稿です。http://www.elneos.co.jp/新電力への顧客流出 関西電力は八月一日から家庭用電気料金を平均三・一五%、企業向けを平均四・九%値下げした。福井県にある高浜原子力発電所の三号機と四号機を再稼働…

国家戦略特区は首相の意向で決まるか? 背景に官邸と文科省の根深いバトル

月刊エルネオス7月号(7月1日発売)に掲載された原稿です。http://www.elneos.co.jp/加計学園問題の三つの論点 愛媛県今治市で建設が進んでいる学校法人加計学園(岡山市)の獣医学部新設について、「総理のご意向」「官邸の最高レベルが言っている」などと…

東芝に次いで日本郵政も巨額の「のれん」減損 「カモ」にされ続ける日本の大手企業「のれん代」とは何か

月刊エルネオス6月号(6月1日発売)に掲載された原稿です。http://www.elneos.co.jp/ 巨額の「のれんの減損」を迫られ、赤字に陥る企業が相次いでいる。存亡の危機に直面している東芝は、米原子力子会社ウェスチングハウス(WH)の「のれん代」処理が、経…