2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

江頭実氏(熊本県菊池市長) 「スイス駐在を経て」第8回

スイス大使館の企業誘致局が発行する日本語ニュースレターのインタビューも8回目になりました。今年2014年はスイスと日本の国交樹立150年。2月6日には六本木ヒルズの広場でオープニングイベントがあり、その後今年一年いろいろな記念イベントが行われます…

M&A「のれん」非償却へ経産省も方針転換?グローバル化時代に求められる「会計基準の国際化」とは

経済対策に会計基準の変更を使おうとするのは経済産業省の悪いところです。見た目を変えて問題を先送りするだけなのが常だからです。ところが、今回、新聞が報じた経産省の会計基準変更要望は、これまでの流れとは逆になっています。経産省は方針を変えたの…

アベノミクスに「失望」し始めた「外国人投資家」

フォーサイトに書いた株式関連の原稿がたいへん読まれているようです。株価の行方に関心が高まっているのでしょう。私自身は2012年秋から強気に転じ、アベノミクス応援団とみられてきましたが、昨年末から弱気に転じました。再び強気に戻れるかどうかは、ひ…

倒産件数が示す安倍政権の本気度

「弱者を守るのは国の責任だ」と言われれば、誰も反論しないでしょう。でも「国」とは何でしょう。官僚が「はいはい、国にお任せください」と言ったところで彼がポケットマネーで助けてくれるわけではありません。きっちりそのツケは税金として国民に回って…

「国家戦略特区」に自民党内で猛反発 改革への最大の抵抗勢力は「税調インナー」

スイス東部で行われる恒例のダボス会議で、久々に日本の首相が演説を行いました。その場で法人税減税に取り組むことなどを明言した安倍首相ですが、自民党内の反応は冷ややかです。海外に向かっての安倍首相の「公約」に立ちはだかるのは、足下の自民党だと…

企業経営者の意識を変えた「アベノミクス指数」!6月の入れ替え戦に向け戦々恐々

日経ビジネスの記者時代、しばしば企業ランキングの特集を担当しました。これがとても読まれたものです。順位がとても気になるのは、横並び意識の強い日本人の特性かもしれません。隣の会社にだけは負けなくない、というやつです。日本取引所グループ(JPX)…

決まらない「エネルギー基本計画」---安倍内閣の命取りにもなりかねない「原発」への取り組み

安倍内閣の「原発再稼働」に向けた姿勢は、経済成長のためには一気にゼロにはできないので、絶対安全と言えるものだけを動かしていく、という「消極的原発容認」ではないかと見る人が多かったのではないでしょうか。野党時代とはいえ、自民党も安全神話に基…

被選挙権の年齢引き下げで 地域と民主主義の再生を

憲法には「公務員の選挙については、成年者による普通選挙を保障する」(15条)と書かれています。成年者は日本では20歳以上ですから、選挙権が保障されているわけです。それなのになぜ、25歳(参議院議員や県知事は30歳)にならないと立候補できないのでし…

土俵際で逆転「規制強化」となった薬事法改正 医療用には薬剤師の対面販売を義務付け

月刊誌エルネオスは霞が関や永田町で読者が多いように感じます。いただいている連載コラムでは、なるべく易しく経済問題を解説したいと考えています。1月1日発行の新年号に掲載した原稿を、編集部のご厚意で以下に転載します。 月刊エルネオス連載 硬派経…

「社外取締役」嫌う経団連の亡霊

月刊FACTAにいただいている連載コラムは私が書く原稿の中でも非常に多くの反応があります。締切から発売までのタイムラグが比較的長いため、コーポレートガバナンスなどの構造問題を書くケースが多いからでしょうか。12月20日に発売された1月号の原稿を編集…

サントリー、武田、損保ジャパン…相次ぐ巨額買収で進む日本企業の「経営のグローバル化」。守旧企業は取り残されていく!

経済のグローバル化が進む中で、否応なく企業は海外展開を進めることになります。アベノミクスによって円高から一転して円安となったことで、今のうちに外国企業を買収しておこう、という企業経営者の判断が増えているのも当然といえるでしょう。潤沢な手元…

改革派vs霞ヶ関派、「4対4」への楔が日本の将来を決める 動き始めた国家戦略特区「諮問会議」バトルの構図

日経ビジネスオンラインに掲載された原稿です。ご覧下さい。オリジナル→http://business.nikkeibp.co.jp/article/person/20130321/245368/ 安倍晋三首相が規制改革の突破口と位置づける国家戦略特区の具体的な運用方針を策定する「国家戦略特別区域諮問会議…

安倍首相「株価頼み」は危ない!口先だけでなく岩盤規制に風穴を開けられなければアベノミクスは失速する

株価動向を強く意識した首相は何人もいました。蕪を手で持ち上げて「カブ上がれ」と言った小渕恵三首相が筆頭でしょうが、バブル崩壊で危機に直面した宮沢喜一首相や、リーマンショックに遭遇した麻生太郎首相もそうでした。そうした時に必ず出てくるのがP…

専門家が消える!? 税理士・会計士・弁護士「希望者」が減り続けるワケ

国税庁は2013年12月13日、夏に行なった税理士試験の合格結果を発表した。合格者数は905人で、一部科目の合格者7443人を合わせると8348人だった。2012年の合格者数は1104人だったので18%減、一部科目合格者と合わせた人数は1万68人だったので、これも17%減っ…