2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

大塚家具騒動で、一体誰が得をしたのか?父と娘の争いから1年、騒動の本質が見えてきた

編集部で本の前文を再編集して記事を作ってくれました。アマゾン、書店で順調に売れている様子です。ありがとうございます。「理」と「情」の狭間 大塚家具から考えるコーポレートガバナンス作者: 磯山友幸出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2016/03/16メデ…

「日本企業に必要なのは『年金ガバナンス』」 ニコラス・ベネシュ・会社役員育成機構(BDTI)」代表理事に聞く

コーポレートガバナンスをきかせるのは、年金が健全に機能することがカギだという本質的な話です。ACCIで成長戦略タスクフォースの委員長も務めるニコラス・ベネシュ氏のインタビューです。是非ご一読ください。オリジナルページ→http://business.nikkei…

いまも安倍政権にまとわりつく、「65歳定年義務化」という民主党政権の置き土産

3月16日にアップされた原稿です。オリジナルページ→http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48202「一億総活躍」の3つの柱とは? 安倍晋三内閣はアベノミクスの第2ステージとして「一億総活躍社会」を掲げている。その柱のひとつは「働き方改革」、つまり雇…

ガラパゴス化する日本のコーポレート・ガバナンス〜なぜ今、海外投資家が懸念するような独自の制度を?

東証1部のオプトホールディングで会社側とファンドがガバナンスの在り方を巡って対立しています。昨年制度ができた「監査委員会等設置会社」への移行の是非を真正面から問うものだけに、今後の展開が注目されます。現代ビジネスに3月23日にアップされた原稿…

安倍政権の命運は「3月末の日経平均株価」が握っている……なぜか? 1万6000円を下回ったらアウト!?

3月16日にアップされた原稿です。オリジナル→http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48142過去最大の損失? 年初からの大幅な株安で2月12日に1万4865円を付けた日経平均株価は、3月に入って1万7000円を回復した。1万5000円を割り込んだ頃にはマーケットは…

あれから1年「大塚家具」騒動の教訓

ちょうど1年前に大騒動となった大塚家具。父と娘の対立はコーポレートガバナンスをはじめ様々な問題を世の中に問いかけました。大塚家具問題から学ぶべきことはたくさんあります。フォーサイトに書いた原稿です。オリジナルページ(無料公開)→http://www.f…

【高論卓説】GPIF運用体制抜本見直しを

1月28日に掲載された原稿です。ちょっと古くなりましたが、再掲しておきます。オリジナル→http://www.sankeibiz.jp/macro/news/160128/mca1601280500007-n1.htm 「虎の子」年金資産、守る仕組み作れ 年明けからの株価の大幅な変動によって、年金資産への影響…

ジワジワ効いてくる「マイナス金利」の効果 貸し出し拡大へ、問われる銀行の「本気度」

月刊エルネオス3月号(3月1日発売)に掲載された原稿です。 http://www.elneos.co.jp/もう日銀におカネを戻すな おカネを借りると利息がもらえる──そんな不思議な世界がやってきた。日本銀行が一月二十九日の政策決定会合で、マイナス金利政策を導入したので…

「東芝・巨額粉飾問題」ベテラン会計士が明かす監査の実態〜だから不祥事は繰り返す!

3月2日に現代ビジネスにアップされた原稿です。 →http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48081誰も「信頼回復」をうたわない 東芝の巨額粉飾決算問題で、監査を担当していた新日本監査法人が行政処分を受けるなど、会計監査のあり方が大きく問われている。…

会計監査で不正が見つけられない構図 「会社のため」が会社を滅ぼす粉飾決算

エルネオスの2月号(2月1日発売)の原稿です。 「エルネオス」2月号連載─(58)硬派経済ジャーナリスト 磯山友幸の《生きてる経済解読》経営者と担当会計士の関係 東芝が過去六年にわたって二千億円を超える巨額の「粉飾決算」を行っていたことが明らかにな…

アベノミクスの新3本柱「マイナス金利」「消費税再延期」「労働市場改革」の意味

3月1日にフォーサイトに書いた原稿です年初からの大幅な株価の下落で、「アベノミクスは失敗した」という批判の声が勢いを増している。7月の参議院議員選挙を控えて、アベノミクス批判を展開したい民主党など野党に格好の材料を与えている。人手不足で雇用…

「監査法人のローテーション制」、結論先送り 繰り返される不正見逃しに危機感乏しく

東芝の巨額粉飾は、会計監査の根幹を揺るがす大問題なのに、「有識者」の危機感は乏しいですね。焦点だった監査法人のローテーション。メリットとデメリットを検討するなどと悠長な事を言っている場合ではありません。日本として「もう二度と不正見逃しは繰…

【高論卓説】シャープ売却は本当に国益を損ねる技術流出なのか… 経営者に求められる「リスクオン」

フジサンケイ・ビジネスアイに2月18日に掲載された原稿です。オリジナル→http://www.sankeibiz.jp/business/news/160218/bsg1602180500001-n1.htm ■勝負する鴻海と覚悟なき革新機構の落差 株価の乱高下など世界的な金融市場の動揺で、投資家の間では「リスク…

「同一労働同一賃金」は、非正規の水準に寄る? 安倍首相、民主党封じが本当の狙いか

日経ビジネスオンラインに掲載された拙稿です。オリジナル→ http://business.nikkeibp.co.jp/article/person/20130321/245368/ 「同一労働同一賃金」に安倍晋三首相がご執心だ。アベノミクスの第2ステージとして打ち出した「一億総活躍社会」の具体的な施策…